TPTテクノロジー
TPTは唯一無二の製法で作られたシャフトです。
ゴルフのカーボンシャフトには、構造上の問題があります
ゴルフ業界には何百、何千種類ものゴルフシャフトがありますが、すべての製品に共通する問題があります。
それは、意図しないトルク(ねじれ)が発生することショットが大きくばらつくことです。
その問題はなぜ生じるのか。ゴルフシャフトがどう作られるのかを見るところから始めましょう。

カーボンシャフトは手作業で作られます
熟練した職人による手作業---これは美しい響きです。
しかしカーボンシャフトの製造では、手作業がベストだからそうしているわけではありません。製法の制約により、手作業で作らざるを得ないのです。
カーボンシャフトは「ロール・ラッピング」という製法で作られます。
これはカーボンシートを芯棒(筒状のものを成形するための金属の棒。マンドレルとも呼ばれます。)に巻き付ける方法です。
カーボンシートは1枚ではなく、様々な形にカットされた10から20枚ほど部品で構成されます。これらを、設計された順番、向き、角度で心棒に巻いていきます。
いくら熟練工であっても、人間が巻く以上、すべてを完全に同じにすることは不可能です。
百歩譲って熟練工は全てのシャフトを同じように巻くことができると仮定しましょう。
それでもロール・ラッピング製法のシャフトには意図しないねじれが発生してしまいます。
主な要因は次の2つです。

ねじれの原因①:シャフトの中心軸に対してカーボン繊維の角度がずれる
ゴルフシャフトは手元が太く、先端が細く作られています。これに平面であるカーボンシートを巻こうとすれば、中心軸に対して先端に巻いた部分が必ず斜めになってしまいます。例えば一方向に繊維が束ねられている大きなシートをゴルフシャフト用の心棒に巻くと、手元側は中心軸に対してまっすぐでも、先に行くにつれ繊維の方向がずれて行きます。
ちなみに、46インチのシャフトに一枚を一度に巻くと、先端部分の角度は3度斜めに入ります。
この方向のずれが意図しないシャフトのねじれを生み出します。

ねじれの原因②:多くの層を重ねることでスパインができてしまう
カーボンシャフトは多くの小さなパーツを貼り合わせることで作られます。理由は、前述の繊維方向のずれを最小限に抑えるためと、性能を作ることです。よく知られたシャフトの性能として中調子、手元調子、先調子といった分類がありますが、この違いを作るために様々な大きさにカットされたカーボンシートを設計図に従って貼り重ねていきます。
その結果起こることは、シャフト内に作られた無数の「スパイン」です。
スパインとは一般的に背骨を差しますが、ゴルフシャフトの世界では「隆起」あるいは「段差」という意味で使われています。
これらのスパイン一つ一つがシャフトの自然なしなりを邪魔します。さらに無数のスパインがお互いに影響しあうことで、シミュレーションすら不可能な想定外のねじれをスイング中のシャフトにもたらします。
あなたのシャフトは憧れのプロが試合で使うシャフトとは異なります。また、ショップで試打したシャフトとも同じではありません。
その原因は次の3点で整理したように構造的です。
1)手作業で作られる
2)カーボン繊維の角度が中心軸からずれる
3)無数のスパインが存在する
トッププロが同じスペックのシャフトをいくつか打ち比べて一番しっくりくるシャフトを選んで使うのはよく知られた話です。異なるスペックではなく、表示上同じスペックのシャフトを打ち比べるのは、既存のカーボンシャフトの個体差はトッププロには明確にわかるほど大きいからです。
アマチュアの方でも試打ではよかったのに、実際に買ってみると思ったほどではなかった、という意見をよく耳にします。これも同様に製品公差が原因です。
さらに、まっすぐでないシャフトも散見されます。さすがに工房で単品売りされているリシャフト用のシャフトにそれはありませんが、大手メーカーに装着されている純正シャフトは、無視するにはちょっと問題がありそうな確率で、曲がっています。
TPTはカーボンシャフトの構造的な3つの問題をすべて解決しました。
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1)完全に機械化された製造プロセス
TPTのカーボンシャフトは、カーボンシート(プリプレグ)の製造からシャフトの成形に至るまですべて機械で自動化された工程で製造されています。
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2)中心軸に対するカーボン繊維の向きが同じ
TPTのカーボンシャフトは、シャフト内のカーボン繊維の角度がすべて中心軸に対して揃っています。
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3)スパインなし
TPTのカーボンシャフトは、プリプレグを芯棒に一度に巻きつけるため、スパインがありません。
この3つの技術革新により、TPTは製品公差が極めて小く、かつ想定外のねじれがほとんど発生しないカーボンシャフトを量産することに成功しました。
同じスペックであれば全て同じ性能です。
あなたが手にするシャフトは、憧れのプロ全く同じで、しだしたシャフトとも全く同じ性能です。
ゴルファーにとっての意味
さて、ここからがゴルファーにとって最も重要な点です。
製品公差が少なく、想定外のねじれがないからといって、スコアに影響するのでしょうか?
答えは、もちろん「YES」です。
その理由は主に2点あります。
TPTシャフトがゴルファーにもたらすメリット
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TPTのメリット①:打点が安定することで平均飛距離が伸びる
意図しないねじれが発生しないTPTシャフトを使えば、インパクトの打点が安定します。
打点が安定することで自信をもって振ることができます。
速く振れて打点が安定すれば、まっすぐ飛び、平均飛距離を伸ばせます。 -
TPTのメリット②:シャフトのしなりが使えるため、さらに飛距離が伸びる
ヘッドスピードの速いゴルファーは硬いシャフトを好みます。その理由は柔らかいシャフトインパクトで正しい位置にヘッドが返って来ず、打球が安定しないからです。
では、なぜヘッドが正しい位置に返ってこないのか?
それは、シャフトのトルクのためです。
先に見た通り、ロール・ラッピング製法で作られたシャフトには、意図しないトルクが発生します。そのため、ヘッドスピードが速い人が柔らかいシャフトを使うと、クラブが「暴れ」ます。
しかし、TPTシャフトにはそれがありません。ヘッドスピードが速いゴルファーが、柔らかいシャフトを使ってもしっかりインパクトでヘッドが戻ってきます。
事実、2022年世界ドラコン大会でマスターズ部門で優勝したエディ・フィルナンデス選手は、TPTシャフトのラインナップで最も柔らかいレディース用シャフト(21Hi)を使って411ヤード飛ばし、優勝しました。
TPTシャフトは、ヘッドスピードが速い人は硬いシャフトを、という従来のシャフトに対する認識を180度覆しました。